コンダクターの鉄道館
全国の名称列車(特にJR)を全て自分の撮影した写真で紹介。 過去の記事も随時最新のものに更新しています。
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特急「あやめ」
E257系500番台電車
(東京駅)
「あやめ」は東京と千葉県東部を結んでいた特急列車で、総武本線経由の
特急「しおさい」
と異なり成田線・鹿島線経由で運行されていた。晩年は東京~鹿島神宮・銚子でそれぞれ1往復ずつの設定があり、佐原以降は普通列車としての運行だった。
2015年に定期運行を終了したが、その後も毎年6月に沿線で開催される「あやめ祭り」に合わせ、新宿~鹿島神宮間を
臨時特急「あやめ祭り号」
として運行することがある。車両も定期列車時代と同様の
E257系500番台
が使用されている。
【運行終了時のデータ】
運行区間
東京~鹿島神宮・銚子
経由線区
総武本線・成田線・鹿島線
停車駅
東京-錦糸町-千葉-(四街道)-佐倉-成田-滑河-佐原-香取-水郷-小見川-笹川-下総橘-下総豊里-椎柴-松岸-銚子
【鹿島線内】香取-十二橋-潮来-延方-鹿島神宮
※四街道には一部列車が停車
※佐原~銚子・鹿島神宮は普通列車として運行
[0回]
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特急「はやとの風」
キハ147形気動車・キハ47形気動車
(隼人駅)
「はやとの風」はJR九州のD&S列車の一つで、九州新幹線部分開業と同時に南九州エリアの観光列車の先駆けとして2004年に運行を開始した。
漆黒に塗られた専用車両の
キハ147形・キハ47形
の車窓からは錦江湾に浮かぶ桜島を望むことができ、途中には肥薩線が開業した明治時代からの駅舎が残る嘉例川駅・大隅横川駅にも停車した。また、吉松駅で観光列車
「いさぶろう・しんぺい」
と接続しており、熊本~鹿児島間を肥薩線経由のルートで抜けることができた。
2020年の新型コロナウイルス感染拡大、ならびに豪雨災害による肥薩線不通の影響を受け、本列車は長期運休することとなった。その後、西九州エリアで2022年運行開始予定の「ふたつ星4047」用の車両として転用されることが決定し、約3か月間のラストラン期間を経て「はやとの風」は運行を終了した。
【運行終了時のデータ】
運行区間
吉松~鹿児島中央
経由線区
肥薩線・日豊本線・鹿児島本線
停車駅
吉松-栗野-大隅横川-霧島温泉-嘉例川-隼人-鹿児島-鹿児島中央
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「奥出雲おろち号」
DE15形ディーゼル機関車
(出雲坂根駅)
12系客車
(備後落合駅)
「奥出雲おろち号」は木次線の利用促進を目的に1998年から運行を開始。島根県を代表する観光列車となっている。1号車は運転台付きのトロッコ車両となっており、備後落合行きの列車では最後尾のディーゼル機関車を遠隔操作する形で先頭車となる。2号車は控車となっており、過去に急行「ちくま」や「だいせん」で使用された経歴がある。
全車指定席で、木次〜備後落合間を冬季以外の週末を中心に1日1往復運転しており、特定日には往路のみ出雲市〜木次の延長運転がある。車内ではガイドによる沿線案内がある他、木次から先では駅ごとに入れ替わる形で様々な車内販売が実施されている。トロッコ車両の特徴を活かし、亀嵩駅の蕎麦など、車内から直接購入できる駅もある。
車両の老朽化などにより2023年限りで運行終了となった。
【運行終了時のデータ】
運行区間
出雲市・木次〜備後落合
経由線区
山陰本線・木次線
停車駅
出雲市-直江-荘原-宍道-加茂中-出雲大東-木次-(この間各駅停車)-備後落合
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特急「いさぶろう・しんぺい」
キハ140形気動車・キハ47形気動車
(人吉駅)
「いさぶろう・しんぺい」のルーツはJR九州のD&S列車の中では古く、1996年に人吉~吉松間の普通列車にこの名称を付けて運行を開始した。その後2004年には現在のキハ140形・キハ47形を改造した専用車両が投入され、現在は1往復を熊本発着の特急列車に格上げしている(人吉~吉松間は普通列車)。
列車名称は、肥薩線の人吉~吉松間が建設された当時の逓信大臣であった
山縣伊三郎
と、鉄道院総裁であった
後藤新平
が由来で、道中の矢岳第一トンネルの両入口にはそれぞれ彼らの扁額が残っている。山縣の扁額
「天険若夷」
に向かって走る列車が「いさぶろう」、後藤の扁額
「引重致遠」
に向かって走る列車が「しんぺい」となる。
「かわせみ やませみ」との併結運行時の様子(門司港駅)
2020年に発生した熊本豪雨の影響で肥薩線は全線運休となった。一時は同じく肥薩線を運行していた
特急「かわせみ やませみ」
と併結し、土休日を中心に博多~門司港間で運行された時期もあった。その後2024年から新たに運行を開始する観光列車の種車として転用されることが決まり、運行終了となった。
【運行終了時のデータ(肥薩線運行時)】
運行区間
熊本・人吉~吉松
経由線区
鹿児島本線・肥薩線
停車駅
熊本-新八代-八代-坂本-一勝地-渡-人吉-大畑-矢岳-真幸-吉松
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快速「リゾートみのり」
キハ48形気動車
(新庄駅)
「リゾートみのり」は、2008年の仙台・宮城DCに伴い運行を開始したジョイフルトレイン。2020年まで運行された。既存の
キハ48形
を五能線の
「リゾートしらかみ」
をヒントに改造し、鳴子峡などの眺望を存分に楽しめる大きな窓や、伊達政宗を冑をイメージした外観が特徴となっている。
臨時列車ながら陸羽東線では唯一の快速列車であり、行楽シーズンを中心に運行されていた。
【運行終了時のデータ】
運行区間
仙台~新庄
経由線区
東北本線・陸羽東線
停車駅
仙台-松島-小牛田-古川-岩出山-有備館-川渡温泉-鳴子御殿湯-鳴子温泉-中山平温泉-赤倉温泉-最上-瀬見温泉-新庄
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「湘南ライナー」
185系電車
・
215系電車
(東京駅)
「湘南ライナー」は、いわゆるホームライナーとして関東地区の東海道線で通勤ラッシュ時に運行されていた。その歴史は古く国鉄時代の1986年に運行を開始しており、車両はその当時から
185系
が使用されていた。また1992年には湘南ライナーとしての運用を目的に
215系
も投入され、晩年は当形式唯一の定期運用となっていた。
一部停車駅は乗車専用あるいは降車専用となっていたほか、下り列車については大船・藤沢以降を追加料金不要の快速列車として運行していた。また、新宿発着の
「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」
も運行されていた。
2021年のダイヤ改正で新たに登場した
特急「湘南」
に置き換えられ、「湘南ライナー」は国鉄時代からの長い歴史に幕を閉じた。
【廃止時のデータ】
運行区間
東京・品川~小田原
経由線区
東海道本線・横須賀線
(上りの一部)
停車駅
東京-(新橋)-品川-(大船)-藤沢-(辻堂)-茅ヶ崎-(平塚)-(二宮)-(国府津)-小田原
※カッコ内は一部列車が停車
※上りの一部列車は横須賀線経由で運行(東京駅総武地下ホーム着)
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特急「スワローあかぎ」
651系1000番台電車
(上野駅)
「スワローあかぎ」は、元々高崎線で運行されていた
特急「あかぎ」
のうち平日運行分を全車指定席列車として区別したものである。「スワロー」の由来は国鉄のシンボルであった
「つばめ=スワロー」
と
「座ろう」
を掛け合わせたものである。
185系電車
(新宿駅)
車両は
特急「草津」
でも運行されている
651系1000番台
で、過去には
185系
が使用されていたこともあった。
2021年ダイヤ改正で運行区間が見直され、高崎~前橋間は運行取りやめとなった。 そして2023年ダイヤ改正で全ての列車を元の「あかぎ」に統一することとなり、「スワローあかぎ」としての運行は終了となった。
【運行終了時のデータ】
運行区間
上野〜本庄・高崎
高崎~新宿
経由線区
東北本線・高崎線・(湘南新宿ライン)
停車駅
上野-赤羽-浦和-大宮-上尾-桶川-北本-鴻巣-熊谷-深谷-本庄-新町-高崎
※新宿行き(大宮以降):大宮-池袋-新宿
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快速「おはようライナー」
189系電車
(塩尻駅)
「おはようライナー」は、篠ノ井線を平日朝に走っていた快速列車。松本~長野間は普通列車で1時間程度かかる上、朝方には長野行きの
特急「しなの」
が走らないため、通勤・通学時間帯の不便解消に一役買っていた。
車両は新幹線開業前の
特急「あさま」
で使用されていた189系で、古い車両ながらリクライニングシートが設置されており、乗車券や定期券に310円の乗車整理券を追加するのみで快適に移動することができた。
2019年のダイヤ改正で「おはようライナー」は運行時間帯・停車駅はそのままに追加料金不要の快速列車へ置き換えとなり、車両も211系に変更となった。また、これをもって189系は全ての定期運行を終了した。
【廃止時のデータ】
運行区間
塩尻→長野
経由線区
篠ノ井線・信越本線
停車駅
塩尻-村井-松本-田沢-明科-長野
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快速「らくらくトレイン村上」
E653系1000番台電車
(新潟駅)
「らくらくトレイン村上」は、いわゆる「ホームライナー」として白新線・羽越本線を毎晩運行していた定員制の快速列車。既に運行されていた「らくらくトレイン長岡」に続き2004年に運行を開始した。
村上行きの片道のみの運行であるが、到着後この列車はそのまま折り返し新潟行きの乗車整理券不要の快速として運行され、停車駅も同じとなっていた。車両は
特急「いなほ」
で使用されるE653系1000番台で運行されていた。
2021年ダイヤ改正で「らくらくトレイン信越」と共に運行を終了した。
【廃止時のデータ】
運行区間
新潟→村上
経由線区
白新線・羽越本線
停車駅
新潟-豊栄-新発田-中条-坂町-村上
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快速「らくらくトレイン信越」
E653系1100番台電車
(新潟駅)
「らくらくトレイン信越」はいわゆる「ホームライナー」として信越本線を毎晩運行していた快速列車。2012年のダイヤ改正で、それまで深夜帯の需要を担っていた
急行「きたぐに」
の定期運行が廃止となったため、それまで新潟~長岡間を運行していた「らくらくトレイン長岡」を延長し、現在の「らくらくトレイン信越」として直江津まで運行するようになった。
先代の
485系電車3000番台電車
(長岡駅)
車両は
特急「しらゆき」
で使用されるE653系1100番台。2015年改正までは
特急「北越」
や
快速「くびき野」
と同じ485系で運行されていた。
2021年のダイヤ改正で全車指定席の
快速「信越」
に置き換えられる形で「らくらくトレイン信越」は運行を終了した。
【廃止時のデータ】
運行区間
新潟→直江津
経由線区
信越本線
停車駅
新潟-新津-矢代田-加茂-東三条-三条-見附-長岡-来迎寺-柏崎-柿崎-直江津
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快速「伊豆クレイル」
651系1000番台電車
(熱海駅)
「伊豆クレイル」は伊豆方面へのリゾート列車として2016年に運行開始。主に土休日、小田原~伊豆急下田間で1往復運行されていた。
全車グリーン車指定席の4両編成で、2号車にはバーカウンターが設置されている。車両は「スーパーひたち」で使用されていた
651系
のタキシードボディに「柔らかさ・女性らしさ」を取り入れたデザインとなっている。
【運行終了時のデータ】
運行区間
小田原~伊豆急下田
経由線区
東海道本線・伊東線
・
伊豆急行線
停車駅
小田原-熱海-伊東-伊豆高原-伊豆熱川-伊豆稲取-河津-伊豆急下田
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快速「SL北びわこ号」
C56形蒸気機関車160号機
・
12系客車
(木ノ本駅)
「SL北びわこ号」は滋賀県を走行するSL列車として1995年に運行を開始。各時季に数日程度、米原発木ノ本行きとして1日2本運行されていた
2018年5月をもって、これまで牽引してきたC56 160での運行が終了した。C56 160は1939年に製造されて日本各地を走行した後、1972年に現在の梅小路運転区へ異動となり、動態保存機関車として全国各地に貸し出された実績がある。
2019年秋の運行を最後に設定がされないまま、2021年に運行の終了が発表された。
【運行終了時のデータ】
運行区間
米原→木ノ本
経由線区
北陸本線
停車駅
米原-長浜-虎姫-河毛-高月-木ノ本
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快速「サンライナー」
117系電車
(岡山駅)
「サンライナー」は山陽本線岡山地区の快速列車として1989年に運行を開始。車両は
117系
が使用され、サンライナーとして導入された当時は専用の塗装と前面幕が用意されていた。晩年は全ての車両が濃黄色に塗装変更されており、前面幕も「快速」の種別表示のみとなっていた。
主に日中時間帯に運行されていたが、2009年ダイヤ改正より朝夕ラッシュ時のみとなり、2021年ダイヤ改正をもって運行を終了した。
【運行終了時のデータ】
運行区間
岡山~福山
経由線区
山陽本線
停車駅
岡山-倉敷-新倉敷-(金光)-笠岡-東福山-福山
※カッコ内は一部列車が停車
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特急「ミッドナイトEXP高松」
N2000系気動車
(高松駅)
※土曜日以外は
8000系電車
で運行
「ミッドナイトEXP高松」は
特急「いしづち」
の派生種別で、高松から伊予西条までを深夜帯に運行していた。全車自由席で平日は5両編成、土休日とその前日は2両編成での運行となっていた。この列車は終点の伊予西条到着後、折り返し翌朝の
特急「モーニングEXP高松」
として高松に戻ってくる運用となっていた。
2018年のダイヤ改正以降は土曜日を除いて
8000系
で運行されていた。土曜日は
2000系
で運行されており、日によっては
N2000系
との混結編成となっていた。かつては土曜日以外も2000系で運行されていた。
2021年のダイヤ改正で廃止された。
【廃止時のデータ】
運行区間
高松→伊予西条
経由線区
予讃線
停車駅
高松-坂出-宇多津-丸亀-多度津-詫間-高瀬-観音寺-川之江-伊予三島-新居浜-伊予西条
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特急「甲信エクスプレス」
189系電車
(グレードアップあずさ色・松本駅)
甲信エクスプレスは、2015年に延伸開業した北陸新幹線に甲信越地区からアクセスする臨時特急として運行開始。山梨県甲州市の塩山駅から、延伸開業区間の起点駅である長野駅までを結んでいた。臨時列車ながら中央東線から篠ノ井線松本以北へ走る唯一の特急であり、車両もグレードアップあずさ色復刻塗装を施した
189系
を使用。2016年秋まで運行された。
【運行終了時のデータ】
運行区間
塩山~長野(臨時列車)
経由線区
中央本線・篠ノ井線・信越本線
停車駅
塩山-山梨市-石和温泉-甲府-韮崎-小淵沢-茅野-上諏訪-下諏訪-岡谷-塩尻-松本-篠ノ井-長野
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快速「ムーンライト信州」
189系電車
(新宿駅)
「ムーンライト信州」は2002年、それまで走っていた急行「アルプス」の代替として登場した夜行快速列車で、多客期に下りのみ運行されていた。
東海道本線の「ムーンライトながら」のような都市間移動列車とは趣旨が違い、この列車は登山・スキー客やハイキング客向けとなっていた。
車両はJR東日本長野総合車両センター所属の
189系
で、「あさま色」の塗装となっていた。同車両の運行終了以降「ムーンライト信州」は設定されていない。
運行区間
新宿~白馬(臨時列車)
経由線区
中央本線・大糸線
停車駅
新宿-立川-八王子-大月-塩山-甲府-小淵沢-富士見-茅野-上諏訪-下諏訪-岡谷-塩尻-松本-豊科-穂高-信濃大町-神城-白馬
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「セントラルライナー」
313系8000番台電車
(高蔵寺駅)
「セントラルライナー」は岐阜県東濃地域から名古屋へのアクセス向上のために、1999年のダイヤ改正時に名古屋~中津川間で運行を開始した。通常の313系とは違い豪華な作りになっている
313系8000番台
を使用し、座席定員制とすることで着席保証を図った。
もともと定期快速列車を置き換えて設定されたものだったため、列車本数の少ない多治見以北は各駅に停車、乗車整理券は不要とされた。ただし途中駅から乗車整理券を持っている客が現れた場合は、座席を譲らなければならないという問題点もあった。
2013年のダイヤ改正で廃止となり、車両は改造を施されることなく中央本線の普通・快速やホームライナーに使用されたのち、2022年からは静岡地区に転属して活躍を続けている。
【廃止時のデータ】
運行区間
名古屋~中津川
経由線区
中央本線
停車駅
名古屋-金山-千種-高蔵寺-多治見-(この間各駅停車)-中津川
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寝台特急「トワイライトエクスプレス」
EF81形電気機関車・24系客車
(大阪駅)
トワイライトエクスプレスは、1989年7月にツアー客用の団体列車として運行開始。同年12月には臨時列車として寝台券の一般発売が始まり、大阪~札幌間の運行が本格的にスタートした。
豪華な設備と料理が魅力のまさに「走るホテル」。値段も豪華列車としては比較的リーズナブルな方で、憧れの列車として人々に夢を与え続けてきた。
列車名は夕方と明け方の薄明を意味する
「トワイライト」
が由来で、車窓からは日本海へ沈む夕日と、北海道の海から昇る朝日を望むことができた。
車両は客車がJR西日本の
24系
、機関車は大阪~青森間がEF81形、青森~五稜郭間がED79形、五稜郭~札幌がDD51形。車両構成はA寝台(スイート・ロイヤル)2両、B寝台(ツイン・シングルツイン・Bコンパートメント)5両、食堂車とサロンカーが1両ずつ、その他機関車と電源車が1両ずつ(道内では機関車は2両)。食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーでは本格的なフランス料理のコースを味わうことができた。
2015年春のダイヤ改正をもって、車両の老朽化を理由に運行終了となった。北海道新幹線開業による青函トンネルの電圧変更や北陸本線一部第三セクター化も廃止理由として挙げられている。なお「トワイライトエクスプレス」の名称は2017年から運行を開始した豪華寝台列車「Twilight Express 瑞風」に引き継がれた。
【廃止時のデータ】
運行区間
大阪~札幌(臨時列車)
経由線区
東海道本線・湖西線・北陸本線
・
信越本線・羽越本線・奥羽本線・津軽線
・
海峡線・江差線・函館本線・室蘭本線・千歳線
停車駅
大阪-新大阪-京都-敦賀-福井-金沢-高岡-富山-直江津-長岡-新津-洞爺-東室蘭-登別-苫小牧-南千歳-札幌
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特急「はまかいじ」
185系電車
(松本駅)
「はまかいじ」は、「かいじ」の派生種別として1996年に運行を開始。多客期の臨時列車として1往復運転され、横浜駅周辺から中央本線沿線への旅客を意識したダイヤになっていた。
車両は
185系
で、過去にはあさま色の183・189系も使用されていた。
中央本線の定期特急がE353系に統一、全車指定席化されて以降、「はまかいじ」は設定されていない。
【運行区間】
横浜~松本(臨時列車)
経由線区
京浜東北線・横浜線・中央本線・篠ノ井線
停車駅
横浜-新横浜-町田-橋本-八王子-大月-勝沼ぶどう郷-塩山-山梨市-石和温泉-甲府-韮崎-小淵沢-(富士見)-茅野-上諏訪-下諏訪-岡谷-塩尻-松本
※富士見駅は下り列車が停車
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快速「ナイスホリデー木曽路」
313系電車
(木曽平沢駅)
「ナイスホリデー木曽路」は1994年に運行を開始。それまでは1990年に登場した
「ナイスホリデー赤沢森林」
として大垣~木曽福島・日出塩で運行されていた。
311系電車
(名古屋駅)
主に多客期を中心に運行される臨時列車であるが、実際は
土休日運転
の定期列車、快速中津川行きを塩尻まで延長する形で運行されていた。車両は
313系
の6両編成。いわゆる「ブツ6」で運転されていた。
それ以前は311系4両+313系2両の6両で、後ろ2両に指定席車が連結されていた時期もあった。
2020年のGWを最後に列車の設定がされておらず、当列車の事実上の運行終了によりJR東海の「ナイスホリデー」シリーズも消滅となった。
【運行終了時のデータ】
運行区間
名古屋~塩尻(臨時列車)
経由線区
中央本線
停車駅
名古屋-金山-鶴舞-千種-大曽根-勝川-春日井-高蔵寺-多治見-土岐市-瑞浪-釜戸-武並-恵那-美乃坂本-中津川-南木曽-上松-木曽福島-藪原-奈良井-木曽平沢-塩尻
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快速「ムーンライトえちご」
485系電車
(国鉄色・長岡駅)
「ムーンライト」シリーズといえば現役では「ながら」「信州」、過去には「東京」「高知」など様々な種類があるが、今回紹介する「えちご」は、これらムーンライトシリーズの元祖である。
春休み・夏休み・冬休みなどに運行されており、快速列車のため青春18きっぷが使用可能で、新潟~首都圏を格安に結ぶ列車として重宝されていた。
廃止時の車両は国鉄色の
485系
。過去には165系、183系での運転もあった。6両編成のうち、1号車の前半分はグリーン車、6号車は女性専用席「レディースカー」となっていた。
【廃止時のデータ】
運行区間
新宿~新潟
経由線区
山手線・東北本線・高崎線・上越線・信越本線
停車駅
新宿-池袋-大宮-高崎-長岡-見附-東三条-加茂-新津-新潟
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快速「くびき野」
485系電車
(上沼垂色・直江津駅)
「くびき野」の前身は、北陸新幹線長野開業時のダイヤ改正で新幹線連絡特急として登場した
「みのり」
で、長野・高田~新潟間を運行していたが、利用客の低迷により廃止。その代替として登場したのが快速「くびき野」である。1日3往復運転され、直江津~新潟間の停車駅は特急並みで、所要時間も
特急「北越」
と10分程度の差となっていた。
車両は485系電車の上沼垂色の車両が主に使用されており、6両編成のうち1号車の前半分はグリーン車指定席、後ろ半分は普通車指定席となっていた。
2015年春の北陸新幹線金沢延伸で上越妙高(旧脇野田)駅から「くびき野」とほぼ同区間で
特急「しらゆき」
が運行されることになり、それと引き換えに「くびき野」はダイヤ改正前日をもって廃止となった。
【廃止時のデータ】
運行区間
新井~新潟
経由線区
信越本線
停車駅
新井-(北新井)-(脇野田)-(南高田)-高田-春日山-直江津-柿崎-柏崎-宮内-長岡-見附-東三条-加茂-新津-新潟
※カッコ内の駅は一部列車が停車
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普通「妙高」
183系電車
(長野駅)
「妙高」は、長野~直江津間を1日3往復運転の普通列車で、そのうち長野行きの2号は快速列車となっていた。新幹線移行前の在来線特急
「あさま」
の代替的な要素があり、長野駅での新幹線接続を意識したダイヤとなっていた。
車両は特急「あさま」時代からの
183・189系
で、6両のうち1両が指定席車両になる以外はすべてが自由席の乗り得列車であった。
2015年春の北陸新幹線金沢延伸に伴う信越本線の第三セクター化などにより、「妙高」は改正前日をもって廃止となった。
【廃止時のデータ】
運行区間
長野~直江津
経由線区
信越本線
停車駅
(快速妙高2号)
直江津-春日山-高田-新井-妙高高原-(この間各駅停車)-長野
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特急「スーパービュー踊り子」
251系電車
(熱海駅)
「スーパービュー踊り子」は1990年に新型車両
251系
を投入して運行を開始した。全車指定席で、1・2・10号車は2階建て車両となっており、そのうち1・2号車はグリーン車である。グリーン車には専用ラウンジが設置されていた他、一部は個室となっていた。
2002年~2003年にかけてリニューアル改造が行われ、外装では塗色がグレー系から現在の塗色に変更された。
登場からちょうど30年目となる2020年ダイヤ改正で新たに261系
「サフィール踊り子」
が登場し、入れ替わる形で「スーパービュー踊り子」は廃止となった。
【廃止時のデータ】
運行区間
東京・新宿・池袋・(大宮)~伊豆急下田
経由線区
湘南新宿ライン/東海道本線・伊東線
・
伊豆急行線
停車駅
東京-(品川)-横浜-(小田原)-(湯河原)-熱海-(網代)-伊東-伊豆高原-伊豆熱川-伊豆稲取-河津-伊豆急下田
※湘南新宿ライン内(横浜まで)…大宮-浦和-赤羽-池袋-新宿-武蔵小杉-横浜
※カッコ内の駅は一部列車が停車
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寝台急行「きたぐに」
583系電車
(長岡駅)
きたぐに号のルーツは戦後の1947年に運転を再開した大阪~青森間の昼行急行で、その後運行区間が新潟までとなり、1982年には夜行列車化。1985年には
583系
を投入し、2012年まで定期列車として運行された。新潟行きの列車については新津~新潟間を快速列車として運行し、朝の通勤・通学輸送も担っていた。
その後は多客期の臨時列車となり、運行区間も定期時代の米原経由から湖西線経由となったほか、全区間急行列車となった。しかし583系の老朽化には勝てず、2013年1月7日の運行を持って完全に廃止となった。
廃止時のデータ
運行区間
大阪~新潟(臨時列車)
経由線区
東海道本線・湖西線・北陸本線
・
信越本線
停車駅
大阪-新大阪-京都-敦賀-武生-福井-小松-金沢-高岡-富山-(滑川)-魚津-(黒部)-(入善)-(泊)-糸魚川-直江津-柿崎-柏崎-来迎寺-長岡-見附-東三条-加茂-新津-新潟
※カッコ内の駅は新潟行きが停車
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